忘年会の幹事に任命されると、最初に手を付けるのは会場と日程です。ところが本番直前になって慌てるのは、むしろ当日の進行のほうだったりします。「開会は誰が何と言うのか」「乾杯のあと、どのタイミングで表彰に移るのか」「中締めは何分前に始めればいいのか」といった段取りは、会場や料理が決まっただけでは埋まりません。
この記事では、忘年会の司会進行を場面ごとの台本例と、分刻みのタイムラインの両方で用意しました。開会・乾杯・歓談・表彰や余興への橋渡し・中締め・結びという流れを、実際に読み上げられる例文つきで示し、幹事チームの役割分担まで一本で通します。ゲームや余興そのものの企画・景品選びは範囲が広いため、忘年会で盛り上がるゲームと景品の選び方にまとめており、本記事は進行と台本に絞ります。会場は人形町のWorkspace & Bar 56の実際の条件で具体化しています。
忘年会シーズンに幹事が台本とタイムラインを準備するタイミング
9月に入ると、来年度予算や年末の行事の調整と並行して、忘年会の幹事が動き出す会社が増えてきます。会場を先に押さえても、司会の台本と当日の時間配分は後回しになりがちで、結局は前日や当日の朝にメモを走り書きする、という幹事も少なくありません。
Job総研の調査では、2025年の忘年会の実施率は69.1%、参加したいと答えた人は全体で60.1%でした。年代別では20代が71.0%ともっとも高く、年代が上がるにつれて参加意欲はゆるやかに下がる傾向が見られます(参照:Job総研「2025年 忘年会意識調査」(2025年11月・パーソルキャリア運営))。実施そのものは多数派である一方、進行の巧拙で場の満足度が左右される割合は決して小さくありません。台本とタイムラインを先に固めておけば、会場や料理の手配が進んでいる間も、進行面の不安だけは早期に解消できます。
当日のタイムライン全体像(分刻みの目安)
まず全体像を押さえます。以下は、平日夜に25名前後・着席形式で開く忘年会を想定した、分刻みのタイムライン例です。表彰式を組み込み、そのまま同じ会場で懇親会に流れる構成にしています。
| 時刻 | 内容 | 担当 |
|---|---|---|
| 17:30 | 搬入・受付設営(機材接続、配席、名札準備) | 幹事・設営担当 |
| 17:50 | 受付開始 | 受付担当 |
| 18:00 | 開会の挨拶 | 司会 |
| 18:05 | 乾杯の音頭 | 乾杯担当(役職者) |
| 18:10〜18:40 | 歓談・食事 | 全員 |
| 18:40〜19:10 | 表彰・アワード発表 | 司会・表彰担当 |
| 19:10〜19:15 | 余興・ゲームへの橋渡し | 司会 |
| 19:15〜20:20 | 歓談・企画(内容は別記事) | 全員 |
| 20:20〜20:25 | 中締めの挨拶 | 中締め担当 |
| 20:25〜20:30 | 結びの言葉・記念撮影 | 司会 |
| 20:30〜21:00 | 歓談の続き・解散 | 全員 |
| 21:00〜21:30 | 撤収・原状回復 | 幹事・設営担当 |
この例では、搬入から撤収まで17:30〜21:30の4時間を押さえています。実際の会は18:00開会・21:00解散のおよそ3時間で、前後の30分ずつを設営と撤収に充てる組み方です。進行が押しやすいのは表彰・アワードの時間帯なので、ここに5〜10分の余白を持たせておくと、後半の歓談時間を削らずに済みます。
開会の挨拶を担う司会の台本
開会は司会が短く場を温める役割です。長い前置きは不要で、趣旨と乾杯への橋渡しだけで十分です。
司会:「皆さま、本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。ただいまより、令和○年度の忘年会を始めさせていただきます。この一年、それぞれの持ち場で力を尽くしてくださった皆さまに、まずは拍手をお願いします。」
会場が着席の場合は、マイクを使うと後方まで声が通ります。Workspace & Bar 56ではマイクは550円の備品レンタルで、基本のスペース料金には含まれません。着席27席・立食最大50名の規模でも、人数が多い夜はマイクを申し込んでおくと司会の負担が減ります。
乾杯の音頭を任せるときの声かけ
乾杯の挨拶は役職者に依頼することが多く、司会は依頼と簡単な紹介だけを担当します。挨拶の文面は本人に委ねつつ、時間の目安を事前に伝えておくと長くなりすぎません。
司会:「それでは乾杯のご発声を、○○部長にお願いしたいと思います。○○部長、よろしくお願いいたします。」
乾杯担当:「(一年の労いを一言)……それでは、皆さまのご健康とますますのご活躍を祈念して、乾杯!」
乾杯後は「どうぞお近くの方とお料理をお楽しみください」の一言で歓談に入ると、次の動きが参加者に伝わりやすくなります。
歓談タイムを仕切る司会の立ち回り
歓談中の司会は、基本的に前に出続ける必要はありません。ただし、次の企画に移る5分前には一度アナウンスを入れておくと、参加者の意識が切り替わります。
司会:「皆さま、お食事は進んでいらっしゃいますか。この後18:40頃から表彰のお時間を予定しておりますので、今しばらく歓談をお楽しみください。」
歓談中に写真撮影の案内やアレルギー・体調確認の声かけを挟む場合も、このタイミングでまとめて行うと進行がすっきりします。
表彰から余興への橋渡し案内
表彰は忘年会のなかでも準備の比重が大きい企画です。誰の何を称えるかが決まっていれば、司会の台本自体はシンプルにまとまります。
司会:「ここで、今年一年の頑張りを称えて、表彰のお時間に移りたいと思います。まずは○○賞から発表いたします。」
(受賞者名・コメント紹介)
司会:「おめでとうございます。それでは皆さま、盛大な拍手をお願いいたします。」
スライドや受賞者名を投影する場合、モニター(TV)またはプロジェクターが必要になります。いずれも1,100円の備品レンタルで、スペース料金には含まれない有料オプションです。表彰を企画に入れる場合は、見積もりの段階でどちらか一台を追加しておくと当日困りません。
表彰が終わったら、そのままゲームや余興に橋渡しする一言を挟みます。
司会:「表彰はここまでです。続いて、恒例の企画のお時間です。担当の○○さん、よろしくお願いします。」
ゲームの内容・所要時間の組み立て方は、忘年会で盛り上がるゲームと景品の選び方で詳しく扱っていますので、企画そのものを検討する際はあわせてご覧ください。
中締めの挨拶を依頼する一言
中締めは、会の終わりを参加者に明確に伝える役割です。役職者や幹事の先輩に依頼することが多く、一本締めや一丁締めで締めくくる形が一般的です。
司会:「そろそろお時間となりましたので、中締めのご挨拶を○○さんにお願いしたいと思います。」
中締め担当:「(簡単な労いと感謝)……それでは、一本締めで締めくくりたいと思います。皆さま、お手を拝借。」
一本締め・一丁締めのどちらを選ぶかは会社の慣習に合わせて構いません。事前に依頼相手へ伝えておけば、当日その場で迷うことがなくなります。
結びの言葉で会を締めくくる台詞
結びは司会が締める最後のパートです。二次会の案内が必要な場合はここで一言添えますが、この記事の後半で触れるとおり、一次会で完結させる進行も選べます。
司会:「皆さま、本日は最後までお付き合いいただきありがとうございました。これにて忘年会をお開きとさせていただきます。お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください。」
幹事チームの役割分担
進行台本があっても、実行するのが一人では回りません。忘年会規模の会では、最低でも次の役割を分けておくと当日の負荷が偏りません。
- 司会:台本の読み上げ、時間管理の最終判断
- タイムキーパー:進行の押し・巻きを司会に耳打ちで伝える
- 乾杯・中締め担当:それぞれの挨拶(依頼のみで内容は本人に一任)
- 表彰担当:受賞者の選定、スライドやコメントの準備
- 受付・会計担当:参加費や名簿の管理
- 設営・撤収担当:搬入から原状回復までの機材・レイアウト対応
司会とタイムキーパーを分けておくのが特に効果的です。司会は参加者側を向いて話すため、時計を都度確認しづらく、進行が押していることに気づくのが遅れがちです。タイムキーパーが合図を送る仕組みにしておくと、表彰や歓談の時間配分を守りやすくなります。
表彰式からそのまま懇親会へ、一次会で完結させる進行の組み方
忘年会の進行で意外と見落とされがちなのが、「表彰やアワードのようなややかしこまった時間」と「歓談中心の懇親会の時間」を、会場を移動せずに一つの流れで組めるかどうかです。会議室で表彰式だけを行い、その後に別のバーやレストランへ移動する組み方だと、移動時間が発生するうえに、参加者の集まり直しにも時間がかかります。
Workspace & Bar 56は、モニターやマイクを使った表彰・スライド投影の時間帯と、バーカウンターでのドリンク提供を伴う歓談の時間帯を、同じ72㎡のスペース内で切り替えて進行できる会場です。着席27席のレイアウトのまま表彰を行い、そのまま同じ場所で歓談・ゲームに移れるため、参加者は席や立ち位置を大きく変える必要がありません。移動がないぶん、二次会に流れずこの一次会だけで会を完結させたい忘年会とも相性が良い進行です。実際、職場の忘年会では「1次会まで」で参加を終えたいと答えた人が6割にのぼるという調査もあり(参照:ぐるなび「忘年会に関する調査」(2025年12月4日発表))、二次会への移動を前提としない一次会完結型の進行は、幹事にとっても参加者にとっても選びやすい選択肢と言えます。
料金の組み立ても押さえておきます。平日夜(18:00〜23:00)は1時間11,000円、18:00より前の時間帯は平日昼扱いで1時間5,500円です(いずれも税込・最低利用3時間から)。先ほどのタイムライン例のとおり17:30〜21:30の4時間を押さえる場合、17:30〜18:00の0.5時間が5,500円で2,750円、18:00〜21:30の3.5時間が11,000円で38,500円、合計41,250円です。ここに表彰で使うモニター1,100円とマイク550円を加えると42,900円で、25名で割ると1人あたりおよそ1,716円になります。飲み放題を付ける場合は1名2,200円からが別途かかります。スタッフによるバーカウンター対応・ドリンク提供を依頼する場合は1時間・1名あたり3,300円(ドリンク代別)です。
法人のご利用では請求書払い(月末締め翌月払い)に対応しているため、当日の現金・カード決済は不要です。会場の詳しい貸切条件は人形町で忘年会の会場を貸切るなら、宴会コースとの違いや費用構造は忘年会・新年会の会場を貸切で開くならで詳しく解説しています。
表彰から懇親会までの一気通貫の進行を、日程未定の段階からご相談いただけます。 概算見積もりも承っていますので、貸切のご相談・お見積もりはこちらからお気軽にお問い合わせください。
ゲームや余興の中身は別記事で案内
本記事は進行台本とタイムラインに絞っているため、ゲームや余興そのものの企画・景品選びには深く触れていません。立食・着席それぞれの動線、2時間枠での企画の時間配分、景品の予算感といった内容は、忘年会で盛り上がるゲームと景品の選び方にまとめています。表彰から余興への橋渡し部分の台本は本記事のものをそのまま使えますので、あわせてご覧ください。
なお、開会・乾杯・締めの挨拶文をもう少し幅広いパターンで確認したい場合は、社内懇親会の挨拶・締めの言葉の例文集にシーン別のアレンジをまとめています。
会場としてのWorkspace & Bar 56
Workspace & Bar 56は、東京メトロ日比谷線「人形町」駅から徒歩2分にある、バーがあるイベントスペースです。半蔵門線「水天宮前」駅からは徒歩3分、都営新宿線「浜町」駅からは徒歩6分で、人形町駅には都営浅草線も乗り入れています。72㎡のスペースに着席27席、立食では最大50名まで対応でき、忘年会規模の20〜40名前後であれば表彰と歓談の両方のレイアウトを無理なく組めます。
飲食の持ち込みはいただけます(事前にご相談ください)。持ち込み自体に追加費用はかかりませんが、冷蔵・冷凍品の保管や準備(3,300円)、グラス貸出(3,300円)、ゴミ回収(1袋1,100円)は別途の有料オプションです。
- 会場: Workspace & Bar 56
- 住所: 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-1 FSビル 5F
貸切の全体像、収容や設備、予約の流れをまとめて確認したい場合は、Workspace & Bar 56 を貸切るにはをご覧ください。
よくある質問
司会は誰が担当するのが適任ですか。
進行のペースを守れる人であれば役職は問いません。人前で話すことに慣れた若手や、当日の全体を把握している幹事本人が担当するケースが多いです。台本を用意しておけば、初めて司会をする人でも当日あたふたしにくくなります。
進行が押してしまった場合はどうすればいいですか。
歓談の時間を先に削るのが基本です。表彰や中締めなど、参加者に伝えるべき情報が含まれるパートは削らず、自由に過ごす歓談時間で調整すると、会の趣旨がぶれません。タイムキーパーを別に置いておくと、押している事実に早く気づけます。
マイクやモニターは会場に備え付けられていますか。
備え付けではなく、いずれも有料の備品レンタルです。Workspace & Bar 56ではマイクが550円、モニター(TV)・プロジェクターがそれぞれ1,100円です。表彰やスライド投影を予定している場合は、見積もり時に申し込んでおくとスムーズです。
二次会に移動せず、この会だけで終えることはできますか。
可能です。表彰と歓談を同じ会場・同じレイアウトの延長で進行できるため、移動を挟まずに一次会だけで完結させる組み方ができます。結びの挨拶で解散を明確に伝えれば、参加者にもその意図が伝わります。
まだ人数や日程が確定していませんが、相談できますか。
候補日と概算人数が分かれば、見積もりのご相談を承っています。日程が仮の段階でも構いませんので、進行の組み方とあわせてご相談ください。
忘年会の実施率や参加意欲のデータはどこで確認できますか。
本記事で紹介したJob総研「2025年 忘年会意識調査」(2025年11月発表・パーソルキャリア運営)で、実施率や年代別の参加意欲が公表されています。社内で開催の是非を説明する際の参考材料としてお使いいただけます。
まとめ
忘年会の司会進行は、場面ごとの台本と分刻みのタイムラインを先に用意しておくことで、当日の不安がほとんど解消されます。開会・乾杯・歓談・表彰や余興への橋渡し・中締め・結びという流れに沿って台本を作り、司会とタイムキーパーを分けて役割分担しておけば、進行が多少押しても落ち着いて対応できます。
Workspace & Bar 56では、表彰式のようなかしこまった時間と、バーでの歓談の時間を同じ会場内で切り替えて進行できます。移動を挟まないぶん、二次会に流れず一次会で完結させたい忘年会にも向いています。日程が仮の段階でも、進行の組み方まで含めてご相談いただけます。貸切のご相談・お見積もりはこちらからお気軽にご連絡ください。
