忘年会のゲームや出し物を検索すると、「盛り上がるゲーム60選」のような物量型のリストによく行き当たります。ただ、幹事として本当に知りたいのは、ネタの数ではなく「うちの人数と会場、限られた時間の中で、実際にどう回せば形になるか」ではないでしょうか。
この記事では、20〜50名規模・2時間枠という、会社の忘年会でもっとも多いパターンを想定して、立食と着席それぞれの動線、企画に使える時間の目安、景品の選び方までを運営の視点でまとめました。挨拶や乾杯の段取りなど幹事の準備全体は忘年会・新年会の幹事マニュアル、アイスブレイクの基本形は懇親会を盛り上げるアイスブレイクと企画のアイデア集にまとめていますので、あわせてご覧ください。
この記事で想定しているシーン
会社の忘年会は、20〜50名規模、開始から解散までおよそ2時間、というケースが多く見られます。会場は貸切の立食または着席スタイルで、乾杯・歓談・企画・締めの挨拶をひとつの枠に収める必要があります。この条件下で企画をどう配分するかが、幹事にとって一番悩ましいポイントです。人数やレイアウトが異なる場合も、考え方の軸は共通して使えます。
忘年会でゲーム・出し物を用意する会社はどれくらいあるか
東京商工リサーチの2025年第2回忘・新年会アンケート(対象6,196社)によると、忘年会・新年会の実施率は57.2%で、前年の59.6%からコロナ禍後はじめて前年を下回りました。企業側では、開催すること自体を見直す動きも出始めています。
一方、社会人個人を対象にしたJob総研「2025年 忘年会に関する意識調査」(有効回答421名)では、忘年会を「開催する予定」と答えた人が69.1%、20代では「参加したい」と答えた人が71.0%にのぼりました。企業側の実施判断(TSR調査)と、個人の参加意欲(Job総研調査)は調査対象が異なるため単純比較はできませんが、開催する会社が減っている一方で、開かれる会には積極的に参加したいという個人の温度感がうかがえます。だからこそ、開く以上は「準備が軽く、その場で無理なく回せる企画」にしておく価値があります。
立食と着席で、企画の組み方が変わる
会場のレイアウトによって、使いやすい企画の型が変わります。
立食の場合
立食は人が自由に動けるぶん、グループ対抗形式の企画と相性がよくなります。ただし、企画の説明を聞く間は人の流れが止まるため、進行役の声がドリンクコーナーの奥まで届くか、企画開始のアナウンスをどう出すかを事前に決めておくと当日が落ち着きます。景品の当選発表など、全員の注目を集める場面では、モニターやスクリーンが見える位置に人が集まりやすい動線をつくっておくと進行がスムーズです。
着席の場合
着席は全員がスクリーンのほうを向いているため、クイズやビンゴのようにモニター投影を中心にした企画が進めやすくなります。マイクが1本しかない会場では、司会と回答者の間でマイクを受け渡す時間が想定より長くなりがちです。あらかじめ「挙手制」「テーブルごとの代表者が答える」などのルールを決めておくと、進行のロスを抑えられます。
2時間枠の中で、企画に使える時間はどれくらいか
会社の忘年会でよくある2時間の進行例です。
| 時間の目安 | 内容 |
|---|---|
| 0:00〜0:05 | 開会・乾杯の挨拶 |
| 0:05〜0:45 | 歓談・食事 |
| 0:45〜1:15 | 企画・ゲーム |
| 1:15〜1:50 | 歓談 |
| 1:50〜2:00 | 締めの挨拶 |
企画に充てられるのは、実質20〜30分ほどというケースが多くなります。この時間配分は忘年会・新年会の幹事マニュアルでも触れている目安と同じで、歓談の時間を削らずに企画を収めるなら、1つの企画あたり10〜15分程度、多くても2つ組み合わせるのが現実的な上限です。3つ以上詰め込むと、説明・実施・発表のどこかが駆け足になり、かえって間延びした印象を与えてしまいます。
大人数で回しやすいゲームの型
ネタの種類を増やすより、「この人数・時間で運営が破綻しないか」を基準に選ぶほうが実践的です。20〜50名規模で回しやすい型を、運営の観点から3つに整理しました。
モニター投影で全員が同時に参加できる型 - クイズやビンゴのように、スクリーンに問題や数字を映し、各自がその場で答えたり待ったりする企画です。移動や役割分担が不要なため、進行役1人でも回しやすく、着席・立食どちらでも成立します。ビンゴは景品との相性もよく、当選者の発表までを企画に含められます。
グループ対抗で会話のきっかけをつくる型 - 4〜5名のチームに分かれて共通点を探したり、簡単なお題に答えたりする企画です。立食でチームごとに集まる動きが自然な会話につながりやすく、部署をまたいだ交流を狙いたい場合に向いています。ただしチーム分けに時間がかかると企画時間を圧迫するため、事前に座席やドリンクチケットの色でチーム分けしておくなどの工夫が有効です。
一言ずつ回す型 - 今年の出来事や来年の抱負をひとことずつ話してもらう、準備の手間が少ない企画です。人数が多いと1人あたりの発言時間を絞らないと時間内に収まらないため、20名を超える場合は代表者数名に絞る、テーブルごとに1人だけ発表するなど、全員参加ではなく抜粋型にする判断も必要になります。
いずれの型も、「準備なしで確実に盛り上がる」と言い切れるものではありません。参加者の顔ぶれや場の空気によって手応えは変わるため、進行役が反応を見ながら時間を調整できる余白を残しておくことが、結果的に一番の対策になります。
景品の選び方、品目と個数の考え方
景品は、金額の高いものを1つ用意するより、数を増やして当選する人を多くするほうが会全体の満足度につながりやすいというのが、幹事の間でよく語られる実感です。予算に対して「何%を景品に充てるべきか」という一律の相場は公的な調査では確認できていないため、この記事では具体的な比率は示しません。実務上は、会費や会社負担分の予算のうち、飲食にかかる分を確保したうえで、残りを景品の個数に振り分けるという考え方が現実的です。
ぐるなび通信の2025年消費者調査(n=1,330、2025年9月実施)によると、会社の忘年会の1人あたり平均予算は4,445円でした。ホットペッパーグルメ外食総研が2024年12月に発表した調査(対象・設問はぐるなび調査と異なります)でも、忘年会・新年会全体の平均想定予算は4,896円と近い水準にあり、おおむね4,000円台後半までが目安になりそうです。
景品の品目は、お菓子や日用品など「誰が当たっても困らないもの」を数多く用意し、1〜2点だけ少し豪華な目玉景品を混ぜる構成が回しやすい形です。ビンゴのように当選が続く企画では、景品の残数を進行役が把握しておくと、終盤の展開もスムーズになります。
大人数の企画を組みやすい会場を探している場合は、まずは日程と人数だけでもご相談ください。概算の見積もりと空き状況をお伝えできます。
マイク・モニターを使うときの段取り
企画をスムーズに回すには、会場の設備をどう使うかを事前に把握しておくことが欠かせません。Workspace & Bar 56では、大型モニターにクイズの問題やビンゴの数字を投影できるため、着席・立食どちらのレイアウトでも参加者の視線を集めやすくなっています。バーカウンターの周辺は人が自然と集まりやすい動線になっており、企画の合間の歓談や、当選景品の受け渡しの場としても使いやすい場所です。日中に会議を行い、そのまま夜の忘年会に移るという同日利用にも対応しています。
余興は「やらされ感」にならないように
出し物やゲームは、参加者を楽しませるための企画であって、特定の誰かに負担を強いるものではありません。余興の担当を強制したり、断りにくい空気で引き受けさせたりすると、その人にとっては苦い記憶として残ってしまいます。同じように、乾杯や企画の場でお酒を勧めすぎることも避けたいところです。ソフトドリンクを十分に用意し、飲めない人・飲まない人が気兼ねなく過ごせる空気をつくることも、企画づくりと同じくらい大切な準備といえます。
Workspace & Bar 56 での忘年会企画
Workspace & Bar 56は、人形町駅から徒歩2分のバーがあるイベントスペースです。着席27席(推奨20〜30名)、立食最大50名まで対応しており、大型モニター・高速Wi-Fiのほか、バーカウンターを備えています。企画の規模や進行に合わせて、着席と立食のレイアウトを切り替えることも可能です。
会場の収容や設備、料金の考え方など全体像はWorkspace & Bar 56 の貸切ガイドにまとめています。日本橋・人形町エリアで忘年会の会場を探している場合は、歓送迎会の会場を日本橋・人形町で貸切るならもあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 企画は何個くらい用意すればよいですか?
A. 2時間の進行の場合、企画に使える時間は実質20〜30分程度になることが多く、1つを丁寧に回すか、多くても2つを組み合わせる程度が現実的です。歓談の時間を削ってまで企画を増やすと、かえって会全体が慌ただしくなります。
Q. 大人数でも全員参加型のゲームはできますか?
A. 20〜50名規模であれば、モニター投影を使ったクイズやビンゴのように、その場にいながら全員が同時に参加できる企画が回しやすい傾向にあります。グループでの活動が中心の企画は、チーム分けの時間も見込んで計画すると当日がスムーズです。
Q. 景品はいくつ用意すればよいですか?
A. 明確な基準はありませんが、1つの高額な景品より、当選する人数を増やせる個数を意識する幹事が多いようです。予算配分の一律の目安は公的な調査で確認できていないため、飲食費を確保したうえで残りの予算から個数を検討する形をおすすめします。
まとめ
忘年会のゲーム選びで大事なのは、ネタの種類の多さではなく、自社の人数・レイアウト・持ち時間という条件の中で、実際に運営が破綻しないかどうかです。立食と着席で動線の作り方を変え、2時間枠なら企画は1〜2個に絞り、景品は個数で満足度を底上げする。この3点を押さえるだけで、当日の進行はぐっとやりやすくなります。余興の強制やお酒の無理強いを避け、全員が気持ちよく過ごせる会にすることも忘れずに準備しておきましょう。
企画を組み込みやすい貸切会場をお探しの場合は、日程と人数だけでもお気軽にご相談ください。日程が未定の段階でもご相談いただけます。
忘年会の準備全体は忘年会・新年会の幹事マニュアル、アイスブレイクの基本形は懇親会を盛り上げるアイスブレイクと企画のアイデア集を参考にしてください。