日帰りの研修会場を東京で探していると、候補は山ほど出てきます。ところが「一日通しで借りたら、結局いくらになるのか」を最後まで書いてくれている情報は意外と少なく、比較サイトの一覧を見比べても、稟議に出せる金額まで自分で組み立て直すことになりがちです。
この記事は、20名前後の日帰り研修を東京で開く人事・研修ご担当者に向けて、一日の総額の作り方を一本で通したものです。搬入から撤収までを含めた時間の押さえ方、時間帯によって変わる単価の考え方、そして基本料金に含まれないオプションの内訳まで、人形町のWorkspace & Bar 56の実際の料金を使って具体的に示します。金額をそのまま見積書の下書きに使えるところまで持っていくのが狙いです。
研修の一日に、どれくらいの会場費を見込むか
会場費の妥当性を社内で説明するとき、教育研修費の全体水準を手がかりにする方法があります。産労総合研究所の調査では、回答企業における従業員1人あたりの教育研修費用は2024年度実績で36,036円、前年度の34,606円から1,430円増えています(参照:産労総合研究所「2025年度(第49回)教育研修費用の実態調査」(2025年))。この数字は回答159社の平均であり、業界全体の平均ではない点には注意が必要です。
公的統計でも、教育訓練にお金を使う企業は多数派です。厚生労働省の調査では、教育訓練費用を支出した企業の割合は54.4%、OFF-JTに支出した費用の労働者1人当たり平均額は2.0万円と報告されています(参照:厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」(2026年))。
ただし、この2つは測定している対象が違います。前者は教育研修費用の全体を従業員1人あたりで見たもの、後者はOFF-JTに限った費用を労働者1人当たりで見たものです。調査によって定義が異なるため、金額の差そのものから何かを結論づけることはできません。あくまで「自社の研修予算がどのあたりに位置しているか」を眺めるための参考値として扱い、実際の判断は自社の年間予算と照らして行うのが実務的です。
そのうえで会場費を考えると、見るべきは総額だけではありません。参加人数で割った1人あたりの会場費に直しておくと、年間の研修予算のなかでのこの一日の重みが説明しやすくなります。この記事の後半では、その計算まで具体的に示します。
一日通しで借りるときの時間の押さえ方
日帰り研修の見積もりで最初につまずくのが、押さえる時間の設定です。多くの貸切スペースでは、利用時間は「実際に研修をしている時間」ではなく「搬入を始めてから完全に撤収し終わるまで」で計算されます。Workspace & Bar 56も同じ考え方で、搬入開始から完全撤収までが利用時間です。
つまり、研修が9時30分に始まり16時30分に終わる予定でも、その7時間だけ押さえればよいわけではありません。実際には次のような時間が前後に必要になります。
- 会場入り、機材の接続確認、資料や名札の配置
- 机や椅子を研修用の配置に組み替える時間
- 終了後の片づけ、忘れ物の確認、原状回復
準備に30分、撤収に30分を見ておくなら、押さえる時間は9時00分から17時00分の8時間になります。ここを甘く見積もると、当日に延長が発生して精算額が想定とずれます。延長は30分単位で対応できますが、あらかじめ余裕を含めた時間で押さえておくほうが、社内の説明もぶれません。
営業時間の幅も確認しておきたい項目です。Workspace & Bar 56は7時00分から23時00分まで利用できるため、朝の早い時間から設営に入る組み方もできます。たとえば7時00分から10時00分までの3時間だけを押さえる使い方なら16,500円で、始業前の短時間研修や、当日の会場設営だけを先に済ませる目的にも使えます。最低利用は3時間からです。
会場の候補を絞る前でも、日程と時間の見込みさえあれば概算は出せます。「この時間帯で押さえたらいくらか」を知りたい段階でしたら、貸切のご相談・空き状況の確認はこちらからお気軽にどうぞ。日程が仮の段階でも構いません。
一日の総額をどう積むか
総額の作り方はシンプルで、時間帯ごとの単価に押さえた時間を掛け、そこに必要なオプションを足すだけです。Workspace & Bar 56のスペース貸切料金は次のとおりです(いずれも税込・1時間あたり、最低利用3時間から)。
- 平日昼(7時00分から18時00分): 5,500円
- 平日夜(18時00分から23時00分): 11,000円
- 土日祝(終日): 6,600円
これを先ほどの時間設定に当てはめます。平日に9時00分から17時00分まで8時間を押さえる場合、5,500円×8時間で44,000円です。ここに研修で使うプロジェクターを1台1,100円で追加すると、合計45,100円になります。20名で実施するなら、1人あたりの会場費はおよそ2,255円という計算です。
注意したいのは、18時をまたぐ場合に単価が切り替わる点です。同じ平日でも18時以降は11,000円になるため、たとえば9時00分から19時00分まで押さえると、9時00分から18時00分までの9時間が5,500円で49,500円、18時00分から19時00分までの1時間が11,000円となり、合計60,500円になります。終了時刻が夕方にずれ込みそうな研修では、この境目を意識して組むと総額の見通しが立てやすくなります。
土日祝に実施する場合は終日6,600円なので、同じ8時間なら52,800円です。平日夜のような時間帯による切り替わりがないぶん、長時間でも金額が読みやすい構成といえます。
研修のあと、そのまま懇親会につなげる組み方もできます。18時00分から21時00分までを続けて押さえるなら11,000円×3時間で33,000円が加わり、飲み放題をつける場合は1名2,200円からが別途かかります。別会場を予約して移動する必要がないため、幹事側の手配は一度で済みます。
法人のご利用では請求書払い(月末締め翌月払い)に対応しているため、当日に現金やカードで決済する必要はありません。経費精算や稟議のフローに合わせやすい形です。料金の考え方そのものをもう少し広く知りたい場合は、貸切料金の考え方にまとめています。
日程と人数だけ決まっていれば、概算見積もりをお出しできます。 内容が固まりきっていない段階でも構いませんので、概算見積もりのご依頼はこちらからご連絡ください。
研修で必要になる備品と、それが有料か基本料金内か
見積もりが後からふくらむ原因のほとんどが、備品の扱いです。会場を比較するときは、スペース料金に何が含まれていて、何が別料金なのかを項目単位で確認してください。「設備あり」という記載だけでは、無料で使えるのか貸出品なのかが判別できません。
Workspace & Bar 56では、以下は備品レンタルの有料オプションで、スペース料金には含まれません(いずれも税込)。
- プロジェクター: 1,100円
- モニター(TV): 1,100円
- マイク: 550円
研修の進め方に応じて追加できるオプションもあります。
- ゴミ回収: 1袋あたり1,100円(分別が必要です)
- スタッフ配置(バーカウンター対応・ドリンク提供): 1時間・1名あたり3,300円(ドリンク代は別途)
- 飲み放題: 1名2,200円から(スペース料金とは別)
- ケータリング手配: 実費に手配料を加えた金額
- 冷蔵・冷凍品の保管や準備: 3,300円
- レイアウト変更や設営、撤収の対応: 内容に応じてご相談
グループワーク中心の研修なら、スライド投影用にプロジェクターかモニターのどちらかがあれば足りることも多く、必要なものだけを選んで積み上げれば費用を抑えられます。逆に、昼食の手配や終了後の懇親会まで含めるなら、飲食まわりの項目を先に見積もりへ入れておくと、後から金額が動きません。
2日連続で実施する場合
研修を2日間に分けて実施したい場合、Workspace & Bar 56は2日連続でのご利用にも対応しており、実績もあります。なお、当スペースには宿泊設備はなく、利用可能時間は7時00分から23時00分までです。日中に集まって夜は解散し、翌日また集まる形での2日間とお考えください。
費用は単純に、1日分の組み立てを日数分積み上げる形になります。平日に9時00分から17時00分までの8時間を2日続けて押さえるなら、44,000円×2日で88,000円です。備品レンタルなどのオプションは日ごとの扱いになる場合があるため、2日分としてどう計上されるかは、お見積もりの際にあわせてご確認ください。
2日構成にすると、初日に投影した資料や模造紙をそのまま置いておけるか、という点が気になるところです。翌日も同じスペースを続けて押さえられるかは空き状況によって変わるため、日程が2案あるうちに相談しておくと調整がしやすくなります。
20名前後で使うときの広さの目安
研修に必要な広さは、人数だけでなく進め方によって変わります。講義形式で前を向いて座るのか、4人1組のグループワークで机を島にするのかで、同じ人数でも必要な面積は変わってきます。
Workspace & Bar 56は72㎡で、着席は最大27席です。20名前後の研修であれば、島形式に机を組んでも通路を確保しやすく、講師が各グループを回りながら進行する形にも対応できます。着席で27名を超える規模の研修には向きませんので、参加人数が固まった段階で収容の上限をご確認ください。
配置そのものの考え方、たとえばスクール形式とアイランド形式で議論の質がどう変わるかといった論点は、会議室のレイアウトの考え方で詳しく扱っています。本記事では費用の組み立てに絞りますので、レイアウトの検討はそちらをご覧ください。
会場としてのWorkspace & Bar 56
Workspace & Bar 56は、東京メトロ日比谷線「人形町」駅から徒歩2分にある、バーがあるイベントスペースです。半蔵門線「水天宮前」駅からは徒歩3分、都営新宿線「浜町」駅からは徒歩6分で、人形町駅には都営浅草線も乗り入れています。
参加者が各所から集まる研修では、乗り換えなしで来られるかどうかが集合のしやすさを左右します。人形町駅までは、秋葉原から日比谷線で約3分、上野から約6〜7分、銀座から約10分、品川から京急線と都営浅草線の直通で約16分、羽田空港からも同じ直通で約39分(いずれも乗車時間)です。地方拠点から空路で参加するメンバーがいる研修でも、案内をシンプルに書けます。なお東京駅からは直通の路線がなく、乗り換え1回で約15〜20分かかります。
日中は研修、そのまま夜は同じ場所で懇親会、という組み方が一か所で完結する点も、研修の設計上は使いどころです。会場を移す手間がないぶん、終了後の時間を関係づくりに回せます。
- 会場: Workspace & Bar 56
- 住所: 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-1 FSビル 5F
収容や設備、予約の流れをまとめて確認したい場合は、Workspace & Bar 56 を貸切るにはをご覧ください。
よくある質問
最低何時間から借りられますか。
3時間からのご利用です。時間帯にかかわらず、平日昼・平日夜・土日祝のいずれも最低利用は3時間からとなります。
朝早くから準備に入れますか。
7時00分から23時00分までの間でご利用いただけます。朝の設営から始めて日中に研修を行う組み方も可能です。利用時間は搬入開始から完全撤収までで計算されますので、準備と片づけの時間を含めてお申し込みください。
予定より延びてしまった場合はどうなりますか。
延長は30分単位で対応しています。基本料金を30分に換算した金額が加算されます。終了時刻が読みにくい研修では、あらかじめ余裕を持った時間で押さえておくと安心です。
プロジェクターは料金に含まれますか。
含まれません。プロジェクターとモニターはそれぞれ1,100円、マイクは550円の備品レンタルとなります。必要なものをお申し込み時にお知らせいただければ、お見積もりに反映します。
何名まで対応できますか。
研修のように着席で行う場合は最大27席です。20名前後であれば、グループワーク向けの配置も組みやすい規模です。
支払い方法を教えてください。
法人のお客様は請求書払い(月末締め翌月払い)に対応しています。当日に現金やカードで決済していただく必要はありません。
まだ日程が確定していませんが、相談できますか。
候補日の段階でご相談いただけます。日程と時間、おおよその人数が分かれば概算をお出しできますので、社内の検討材料としてお使いください。
まとめ
日帰り研修の会場費は、押さえる時間の設定と時間帯の単価、そして必要なオプションの3つで決まります。搬入と撤収を含めて時間を見積もり、18時をまたぐかどうかを確認し、備品のうち何が別料金かを項目単位で洗い出す。この順で組めば、稟議に出せる金額まで一度でたどり着けます。
Workspace & Bar 56では、平日に9時00分から17時00分までの8時間で44,000円、プロジェクターを加えて45,100円という形で、内訳を明示したお見積もりをお出ししています。日帰り研修のほか、2日連続での研修も実施いただいています。
2日連続での空き確認もあわせてご相談いただけます。候補日が複数ある段階でも構いませんので、貸切のご相談・空き状況の確認はこちらからご連絡ください。日程と人数だけで概算見積もりをお出しします。